こんにちは、monchiです。
AWSの構築時にジョブスケジューラ「anacron」のキーワードが出てきました。
従来のシステムで多用されてきた「cron」と比べ、「anacron」はまだ馴染みがないかもしれませんので、cron/anacronの設定の違 いを紹介します。
[cronの特徴]
•日付・曜日・時・分で指定時刻にジョブを実行する。
•指定時刻にサーバが停止していた場合、実行しなかったジョブの再実行機能がない。
•複数のジョブ設定場所がある。(各ユーザのcrontabファイル等)
•デーモンプロセス(crond)が常駐して指定時刻にジョブを起動する。
[anacronの特徴]
•ジョブの実行時刻を明示的に指定しない。(ジョブの実行間隔を1日単位で指定する)
•1箇所(“/etc/anacrontab”)のみで、rootユーザで設定する。
•ジョブの実行タイミングにランダムな遅延を挿入することが可能で、複数サー
バで同じ時刻に一斉にジョブが起動する問題を回避できる。
•指定時刻にサーバが停止していた場合、実行しなかったジョブを再実行する機能がある。
•デーモンプロセスは存在しないので、定期的にanacronコマンドを実行する仕組みを別途用意する必要がある。